朝からつまらないことで腹を立てていた。
村の神社の清掃の出役を息子に頼んでいたのに、
わたしが起こすと、嫁さんも息子もそれを忘れていて、
また二度寝させてしまったのだ。
こういうことで、いちいちわたしは我が家の悪者になる。
結局、もう一度起こし直して、
息子に行ってもらったが、
こちらがまた下手に出なければならなくなった。
その間、わたしは畑の草取り。
ばあさんもボケてしまっているし、
それに庭木の防除をしてもらったため、
下手に外へ出せない。
こういう仕事はすべてわたしの役だ。
朝食は私だけ2時間ほど遅れて摂ることになった。
ほんとうは食べなくてもよかったのだけど、
「片付かない」と叱られるので。
そして、午後になって、今度は親戚から電話。
おじさん(母の妹の旦那)が亡くなったと、おばさんから直接電話があった。
母には伝えてみたが、名前を言ってもだれのことだかわからないとのこと。
きっとさ、認知症というのは、
もうめんどくさいから、何もかも忘れたい、という願望の実現した形じゃないんだろうか?
それなら嫁さんはきっと、もうそれが始まっているだろう。
まったく偉そうにしているばかりで、
手間ばかりかかる家族だぜ。