この世の中に「罪のない」人なんて
ほんとうはいないんじゃないのか?
この家に住んでいると
ずっとそう感じていたような気がする。
女性と子供たち(もう立派な大人だけれど)は
いつまでたっても自分が何かに対して責任があるとは
思わないもののようだ。
「罪のない市民」役に回れば
どんなに生きることが楽なことか。
そういう人たちは
陰ながらそういう人たちに負わされた責任を
背負っている人を「悪者」扱いするのだ。
そういう目つきをいつも感じながら
何十年も生きてきた。
なんでもない出来事にも
そういう雰囲気を感じて
世の中の理不尽を思う。