SHISAKU のきろく

あたまからわきだしてあふれたものたち(記事にはアフィリエイトが含まれることがあります)

顔を見ると具合が悪くなる

デイサービスから送り返されてきて

ばあさんの顔を見ると

具合が悪くなる。

 

日に日に憎たらしい顔つきになってきている気がする。

何より嫌なのは

私の顔を見るたびに

「きちがい」とか「ざくらしい(気持ち悪い)」とか

ぶつぶつ言い続けることだ。

 

腹の中で思ったことがそのまま口に出るようになって

ようやく母親が私をどう思っていたかをはっきりと認識することができた。

 

50年前に妹が死んだときに

「代わりにこいつが死んでくれればよかったのに」

とずっと何十年も思っているのだろう。

いやそれ以前からずっと

「きちがい」、「ざくらしい」人間だと思われてきたのだ。

 

あっちでちやほやされるので

うちでの扱いが気に食わなくて本音が口からもれ出るのだ。

 

こっちは家じゅうの家事をワンオペでこなしているのだから

そんなに丁寧な扱いはやれと言われてもできやしない。

そんな理屈を並べてもわかる頭脳はもう備えていない。

 

どちらかが消え去るまで

この状況は続くのだろう。

 

閻魔様はどっちを「悪者」と判定されるのか。