昔、なんだか背後に黒い影を感じたことがあった。
あれが「うつ」の入り口だったのかもしれない。
それで読みだしたのが河合隼雄さんの本だった。
かなりの冊数を読んだが、きっと家のどこかにまだ残っていると思う。
しっかり理解して読んだとは思わないけれど、
読んだおかげで精神的に持ち直した気がした。
そして30年ほどたっただろうか、
今度は「介護うつ」になりかけた。
昨日はほんとうにもうだめかと思ったが、
またkindle unlimitedでダウンロードしてあった河合さんの本を
また読み直してみた。
今度もよく理解したとはいえないが、
なんとか読み上げ機能で通読した。
目の前の霧が晴れたような気がした。
いや、もしかしたら、本のおかげではなく、
家族のおかげで
今日は母の顔をあまり見なくてすんでいるからかもしれないが。
