先日、たまたまテレビの前を通りかかると、この番組が流れていた。
林京子さんという方は存じ上げなかったのだが、長崎で被爆して、同級生の集団葬儀か何かに出席したときのことを話されていて、
「生きているのが当たり前だと思って生きてきたけど、死ぬのが当たり前なんだと思った。」
というようなことをおっしゃっていた。
その内容が頭から離れなくなった。
いろんな素粒子?原子?分子?細胞小体?細胞?組織?器官?
まぁなんでもいいんだけど、そいつらが寄り集まって、このからだができている。
分解していったら元々は無機質、無生物だったんだ。
(林さんのおっしゃっていた内容とはかなり違うが)
おとなしく無生物のままでいればいいものを、生物になりやがって、その行きつくところはまた殺し合いなのか。
遠くで起こっていることと思うかもしれないが、同じ星の上で起こっていること。同じ空の下で起こっていること。そして、あいつなら禁断のボタンを押しかねない。
いつまでも生きているのが当たり前だと思っているから、欲がどんどん膨らむ。物を手に入れれば入れるほど欲望は大きくなる。他人の命など虫けら同然と考えることに、なにも違和感さえ抱かなくなる。